SESからの転職

SES企業を退職したとき苦労したこと これから退職する人は必ず注意

退職願

どうも、ドモナです。

僕は2021年5月、SES企業からECサイト運営会社に転職して社内SEになりました。ずっと思い描いていた理想通りの環境で働けているので、心から転職して良かったと思ってます。

ただ、当然と言えば当然ですが、すんなりと転職できたかと言えばそうではありません。前の会社を退職するにあたっていくつか苦労したことがあったので、SES企業からほか企業に転職するときの注意点を書いていこうと思います。

ちなみに、SESからの転職先探しは難しいと言われることもありますが、きちんと対策をすれば決して難しいことではありません。下記の記事に具体的な対策を書いたので、そちらも参考にしてください。
「SESから転職できない」は嘘?普通に客先常駐(SES)から転職できた話 問題点と解決策まとめ

それでは、退職時の注意点を確認していきます。

どんな引き留めにも負けない意思を持つこと

どんな会社であっても同じですが、社員が退職したいと言い出せば会社は引き留めます。
会社としては貴重な戦力を失うことになるので当然ですよね。更にSES企業の場合、エンジニアの人数が売り上げに直結するので尚更です。

そのため、どんな引き留めの言葉にも負けない強い意志が必要です。

感情的な部分での引き留め

退職の意思を伝える場合、まずは直属の上司に話をすることが多いと思いますが、その上司との関係が良好であれば「これからも一緒に働きたい」といったようなことを言われるかもしれません。
せっかくの決断を一時の感情に流されてしまってはいけません。上司の気持ちは素直に受け止め、感謝の気持ちを持ちながら、それでも退職したいんだということを伝える必要があります。

上司を納得させるためのテクニック、といったものは必要ありません。自分の意思を誠心誠意伝えればきっと理解してもらえるはずです。

労働条件の見直しによる引き留め

僕の場合、退職したい理由を詳細に聞かれました。本来なら退職理由を会社に伝える義務はないんですが、言わないと話が前に進まないような状況だったので言うしかありませんでした。

そして理由を伝えると「退職理由になった部分を解消するから残ってほしい」という話になります。

例えばですが以下のような感じです。

〇収入が理由
 →給料をアップする

〇残業時間が理由
 →残業を減らせるように会社が調整する

〇通勤時間(自宅と会社の距離)が理由
 →テレワークできるように調整する

これも僕の場合ですが、SESではなく「自社のためのモノ作りがしたい」とか「システムの利用者と近いところで仕事がしたい」という気持ちがありました。これはSES企業で実現するのは難しいので、会社としては引き留めずらいところがあったかもしれません。

理由はどうあれ退職の意思が固まっているならどんな改善案にも揺れてはいけないですし、場合によっては嘘のない範囲で「引き止めにくい理由」を用意しておく必要もあるかもしれません。

取引先との契約期間を確認すること

SESとして客先常駐する場合、必ず契約期間というものがあります。この契約期間内に常駐先から離れると「契約違反」ということになってしまいます。ただし、契約期間内であっても代替要員がいれば契約違反にはなりません。
ここで大事なのは契約に責任を持つのは会社であって社員ではないということです。

僕は退職の意思を会社に伝えたとき「契約があと2カ月残っていて代替要員が用意できないから、契約期間が終わるまでは退職を認められない」ということを言われました。
本来ならそれは会社の都合であって退職する社員側には何の責任もありませんが、会社としてはそう言うしかないのが実情なんだと思います。

ここでも「それなら今の契約が終わるまで…」なんて思ってはいけません。契約期間が終わるのを待ってから改めて退職の話をしたら、「今はプロジェクトの大事な時期だから」とか「次の更新までは頑張ってもらえないか」とどんどん退職を先延ばしにされてしまう可能性があります。

(後々知ったことですが)事実、僕より前に退職した人で、退職の申し入れから実際の退職までに8カ月かかった人がいたそうです
僕自身そうでしたが、退職するときは会社に迷惑をかけてしまって申し訳ないという気持ちになるものです。

ですが、急な欠員にも対応できる体制を作るのは会社の責務です。会社の運営について、社員が責任を持つ必要はないのです。

できる範囲でいいので事前に準備をしましょう

僕は3月の1週目に申し入れをして、4月末をもって退職しました。
契約期間のことがネックになってなかなか話が進まなかったので、悪いとは思いつつも(前もって上長に断ったうえで)退職届を郵送したところ、退職手続きをしてもらうことができました。

代替要員には僕と同じ部署の後輩が配属されることになったので、契約上も問題ありませんでした。
結果として希望通りのタイミングで退職することはできましたが、事前に準備ができていればもっとスムーズに退職できたはずでした。

もしSES企業からの退職を考えていてこの記事を読んでくれた方がいたら、できる範囲でいいので事前に準備をしておいてほしいと思います。まずはすぐにでも自分の契約期間を確認してください。

取引先との契約は会社に責任がありますが、気持ちよく退職できるかどうかは自分次第です。

僕が実際に転職したとき、上手くいったことや上手くいかなかったことは下記の記事にまとめたので、よければそちらもご覧ください。
 →客先常駐のITエンジニアが会社を辞めて理想的な働き方を実現する方法と手順

では、また。

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